音読みと訓読み
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日本において漢字には、音読みと訓読みの2種類の読み方があります。
下記は常用漢字、「犬」の読み方と使い方です。
犬 | 音読み | ケン | 番犬(ばんけん)、犬歯(けんし) |
訓読み | いぬ | 犬小屋(いぬごや)、子犬(こいぬ) |
常用漢字表の読み方は、音読みが「ケン」、訓読みが「いぬ」です。漢字は中国で発祥した文字で、音読みは中国語の発音をもとにした読み方です。訓読みは、漢字の意味を日本語に当てて読んだ読み方のことです。
音読み
「音読み」は漢字を子音で読むことで、呉音・漢音・唐音などがあります。
下記は「京」の漢字のそれぞれの読み方です。呉音は「キョウ」、漢音は「ケイ」、唐音は「キン」です。
呉音 | 漢音 | 唐音 | |
---|---|---|---|
京 | キョウ | ケイ | キン |
京都(キョウト) | 京華(ケイカ) | 南京(ナンキン) |
呉音は古くから日本に伝わり、仏教の用語などに多く用いられています。日本に伝わった時期ははっきりとはわかっていませんが、漢音よりも古いとされています。
漢音は奈良時代から平安時代に遣唐使などによって伝えられた、唐の都・長安の発音に基づくものです。朝廷はすでに日本に伝えられていた呉音ではなく、漢音の普及を推進し漢音読みに改めるようにしました。
唐音は鎌倉時代より後に日本に伝えられた読み方で、中国から日本に渡ってきた僧侶や商人たちによって伝えられたものです。
訓読み
「訓読み」は漢字の字義を日本語に当てて読んだ読み方のことです。
そのため、読み方だけでその漢字の意味がわかるものも多いです。複数の意味がある漢字は、訓読みも複数ある場合があります。また、訓読みには送りがなが用いられる場合もあります。
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