昔と今では書き順が変わった?
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よくある質問で漢字の「書き順が昔習ったときと違う気がする」というものがあります。今と昔で実際に書き順は変わったのでしょうか。
現在、漢字の書き順は1958年に文部省(科学技術庁と統合されて現在は文部科学省)から出版された「筆順指導の手びき」をもとに定められています。これ以降は書き順の指針となるものは示されておらず、これは今でも変わっていません。では、なぜ書き順が変わったと感じる方が多くいるのか考えていきましょう。
まず、筆順指導の手びきには、「ここに取り上げなかった筆順についても、これを誤りとするものでもなく、また否定しようとするものでもない。」とあるようにこれ以外が絶対に間違えというわけではありません。
※「筆順指導の手びき - 本書のねらい」より引用
この当時の教育漢字は881字で、現在では1026字に増えています。そのため、現在教育漢字に該当するものでも、記載されていない漢字もあります。(教育漢字とは小学校6年間で習う漢字で文部科学省によって定められています。)
ただし、筆順指導の手びきには「上から下へ」「横画が先」など筆順の原則が示されていて、記載されていない漢字もこれらに当てはめることができます。
また、広く用いられる筆順が二つ以上示されている漢字もあります。これらの漢字は教える方によって、習う筆順が違うことも考えられます。
以上のような点から、昔と書き順が変わったと感じる方がいるのではないかと考えられます。
- 関連項目 教育漢字一覧
- 関連項目 書き順を間違えやすい漢字
- 関連項目 漢字の書き順(筆順)
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