「因る」「寄る」「拠る」「由る」「依る」の違い
「よる」という言葉がありますが、漢字で表した場合、「因る」「寄る」などが思い浮かぶと思います。ではそれぞれにはどのような意味があり、どう違うのかを考えていきたいと思います。
「因る」は、「基づく」「原因になる」という意味で使われます。「増税に因る影響」「災害に因る被害」「台風に因る遅延」という使い方をします。
「寄る」は、「頼って身を寄せる」「近づく」という意味で使われます。「親戚のところに寄る」「一塁側に寄る」という使い方をします。
「拠る」は、「よりどころとする」という意味で使われます。「史料に拠る歴史」「城郭に拠って戦う」という使い方をします。
「由る」は、「因るに近い意」です。
「依る」は、「ぴったりとよる」「手段とする」という意味で使われます。「年金に依る生活」「電波に依る通信」という使い方をします。
このように読みは同じですが、異なる漢字のものを同訓異義といいます。
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