表内読み・表外読みとは?
スポンサードリンク
表内読みとは、常用漢字表に記載されている読み方のことで、表内音訓ともいいます。表外読みとは常用漢字表に記載されていない読み方のことで、表外音訓ともいいます。
表外読みは常用漢字表に記載されていない読み方のことを指すので、常用漢字以外には表外読みはありません。
表外読みの例
例えば、「一」という漢字の常用漢字表には、「イチ」「イツ」「ひと」「ひとつ」の読み方が記載されています。これとは別に、漢字辞典など漢字の情報が記載された多くの媒体には「はじめ」という読み方も記載されていることがあります。
表内読みは、常用漢字表に記載された読み方で媒体によって異なることはありませんが、表外読みはそれぞれの媒体によって異なり、一方の漢字辞典には記載されている読み方でも、もう一方の漢字辞典には記載されていないということもあります。
表外読み「あきらか」の一覧
例として、「あきらか」という読みの漢字を見ていきましょう。あきらかという読みは常用漢字表では、「明」のみとなっています。常用漢字表内には記載されていませんが、「あきらか」の読みを持つ常用漢字には以下のようなものがあります。
※すべての媒体が同じということではないのでご注意ください。場合によってはこれ以外の漢字も含まれていたり、上記の漢字の読みを「あきらか」としていない場合もあります。
表外読みと名前
表外読みと混同されがちですが、読みには他にも人名訓(じんめいくん)というものもあります。名乗り訓・名乗り読みなどともいわれます。常用漢字・人名用漢字の内、名前(名付け)にのみ用いられる訓読のことをいいます。
漢検の表外読み
前述したように、表外読みについてはそれぞれの媒体によって異なりますが、一つの基軸となっているのが漢検(日本漢字能力検定)の表外読みです。テレビ番組やクイズなどで、難しい読み方の問題を見かけることがありますが、多くの場合漢検を参考にしていることが多いです。
現在は、新型コロナウイルスの影響もあり、受験者数は若干減少傾向にありますが、コロナ禍以前は年間約200万人ほどの受験者数で、日本の漢字における漢検の影響力は非常に大きいです。当サイトでは、漢字の読み方の基準は比較的に狭く(厳しく)しておりますが、漢検の受験者数の多さや影響力を鑑みて、漢検の出題対象となる漢字については、漢検が採用している読み方は可能な限り記載するようにしております。
漢検では、準1級・1級では、常用漢字表外の読み(漢字)が出題されます。準1級・1級を受験する方は、漢検で定められた表外読みも頭に入れておく必要があります。
スポンサードリンク