熟語によっては読み方が二通りあるのはなぜ?
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よくある質問で「利益のように『りえき』『りやく』と読み方が二通りあるのはなぜですか?」というものがあります。
確かに日本語には、同じ熟語で違う読み・違う意味のものがあります。ここでは「利益」を例に見ていきましょう。普通に読めば「りえき」と読む方が大多数だと思いますが、「りやく」とも読めます。
「りえき」はもうけのこと、ためになることで、「りやく」は神仏から与えられる恵みの事です。益の読みは「ヤク」が呉音、「エキ」が漢音です。つまり「利益」を呉音で読んだ場合は「りやく」で、漢音で読んだ場合は「りえき」となります。
呉音は漢音よりも古くに日本に伝えられたされていますが、漢音が日本に伝えられた際に朝廷は、呉音読みを漢音読みに改めるよう推進しました。しかし、すべての語を改めることは容易ではなく、従来の読み方を残したものもあります。呉音は特に仏教の用語などに多く用いられています。
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